縦型スイッチの実装

VST GUIにおける縦型スイッチコントロールの実装

VST GUIにおいて縦型スイッチコントロールを実装する方法を説明いたします。
なお、VST GUIの基本的な作成方法として下記をご理解いただいている前提で進めさせていただきます。

縦型スイッチコントロールは下記のようなコントロールです。縦型スイッチはドラッグしながら上下に動かすことで操作します。
縦型スイッチは下にハンドルがある時に値が0.0、上にハンドルがある時に値が1.0になります。

値は画像が変わるたびに段階的に変化します。今回作成する上記の縦型スイッチは5つの状態があるので、それぞれ「0.0」「0.25」「0.5」「0.75」「1.0」の値となります。
(3つの状態なら「0.0」「0.5」「1.0」、4つの状態なら「0.0」「0.33…」「0.66…」「1.0」のようになります。)
また、似たようなコントロールで横型スイッチコントロールもあります。

まず、縦型スイッチコントロールを作成するにあたって、縦型スイッチコントロール用の画像を用意します。
ここでは下記の画像を使用しています。利用できる画像形式はPNGのみとなりますのでご注意ください。

【縦型スイッチコントロール 画像】

次に上記の画像をプロジェクトで利用できるように、リソースファイルに追記します。

【resource.rc】

リソースファイルの記載方法はこちらもご参照ください。 → 最小構成のVST GUI

そして、VST GUIクラスのopen()関数内で、縦型スイッチコントロールを生成する処理を追記いたします。
コントロールを生成する処理は関数にしております。関数作成自体は必須ではありませんが、複数のコントロールを作る場合などに便利なためです。

【guieditor.cpp】

createVSwitch()関数の引数には、パラメータIDと座標(x、y)を指定するようにしています。
コントロールはパラメーターと関連付けるので、パラメータIDが必要になります。また、フレーム(描画領域)上の位置を指定するための座標(x、y)が必要になります。

createVSwitch()関数ではまず、縦型スイッチコントロールの画像を読み込んでいます。
そしてbmpstatesにスイッチの状態数を設定しています。今回の画像は5つの状態があるので5としています。

次に画像から縦型スイッチコントロールのサイズを画像から取得し、CRect sizeにそのサイズを設定します。
縦型スイッチコントロール用の画像は複数の状態を1つの画像としていますので、スイッチの状態数(bmpstates)に応じて高さを割る必要があります。
また、このsizeはコントロールサイズだけでなくフレーム上の配置位置も兼ねています。CRectのoffset()関数を使用して位置を設定します。

各画像と配置位置・サイズが決まれば、縦型スイッチコントロール用のクラスであるCVerticalSwitchクラスを作成します。
CVerticalSwitchクラスのコンストラクタには、「サイズ」「VST GUIクラスのポインタ」「パラメータID」「スイッチの状態数」「1状態あたりの画像の高さ」「未使用(0を指定)」「スイッチ画像」の順に指定します。

これで縦型スイッチコントロールが作成できるので、パラメータの現在の値を縦型スイッチコントロールに反映し、フレームに登録すれば表示させることができます。

縦型スイッチコントロール用の画像はCVerticalSwitch側に設定され不要となるため解放しておきます。

作成したコントロール生成処理関数がコントロールのポインタを返すのは、後で他のコントロールと同期させたりするのに利用するためです。

また、VST GUIクラスのopen()関数内での呼び出しは下記のようにします。
【guieditor.cpp】

以上で縦型スイッチコントロールを追加することができます。
ここでご紹介した縦型スイッチコントロール用の画像はご自由にご利用いただいてかまいません。

上記以外にもVST3.6についての情報があります。下記をご参照ください。

また、質問やご指摘はコメント欄や掲示板Twitterでいただけばとおもいます。

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