Visual Studioのプロジェクト作成する

Visual Studioのプロジェクト作成

Visual Studio 2013で開発を行うためにプロジェクトを作成します。
VST/VSTiプラグインの作成では、プロジェクトを作成するだけでなくいくつかの設定が必要となります。

なお、ここでは開発環境のインストールVST SDKのダウンロードが完了していることが前提となっております。


プロジェクトの新規作成

Visual C++のプロジェクトを作成します。VST/VSTiプラグインは単なるDLL(Dynamic Link Library)であるため、下記の手順でDLL用のプロジェクトを作成します

  1. Visual C++ プロジェクトの作成
    1. Visual Studio 2013 Expressを起動します。
    2. メニューの「ファイル」から「新しいプロジェクト」を選びます。
    3. プロジェクトテンプレート選択画面の左側から「Visual C++」を選択し、「Win32プロジェクト」を選びます。
    4. プロジェクトの名前を入力し、「OK」を押します。
    5. アプリケーションウィザードが開始されるので「ようこそ」画面で「次へ」を押します。
    6. 「アプリケーション設定」画面で「アプリケーション」の種類で「DLL」を選択し、「追加オプション」で「空のプロジェクト」のみをチェックします。

プロジェクトの設定

VST/VSTiプラグインをビルドするには、作成したプロジェクトにインクルードファイルのディレクトリ指定やコンパイル設定、リンク設定などが必要となります。設定の手順は下記のとおりです。

  1. Visual C++ プロジェクトの設定
    1. メニューの「プロジェクト」から「プロジェクト名のプロパティ」を選びます。
    2. 「プロパティページ」の画面右上の「構成マネージャー」を押します。
    3. 「構成マネージャー」の画面左上の「アクティブソリューション構成」を「Release」に変更し、「閉じる」を押します。
    4. 「プロパティページ」の画面左上の「構成」を「Release」に変更します。
    5. 画面左側の「構成プロパティ」から「VC++ディレクトリ」を選択し、右側の「インクルードディレクトリ」に下記を追加します。
      • C:\VST3 SDK
      • C:\VST3 SDK\vstgui.sf\vstgui
      • C:\VST3 SDK\pluginterfaces\vst2.x
      • C:\VST3 SDK\public.sdk\source\vst2.x
    6. 画面左側の「構成プロパティ」→「C/C++」から「コード生成」を選択し、右側の「ランタイムライブラリ」を「マルチスレッド(/MT)」にします。
    7. 画面左側の「構成プロパティ」→「リンカー」から「入力」を選択し、右側の「モジュール定義ファイル」に「../vstplug.def」と入力します。
    8. 画面下側の「OK」ボタンを押します。
    9. 画面下側の「OK」ボタンを押します。

    ※Visual Studio 2010以前の開発環境の場合は上記に加え「構成プロパティ」の「全般」を選択肢、「文字セット」を「マルチバイト文字セットを使用する」に設定しておく必要があります。

  2. vstplug.defファイルの作成
    1. Visual C++のプロジェクトファイル(.slnファイル)のあるフォルダを開きます。
    2. フォルダ内で右クリックを押し、「新規作成」→「テキスト ドキュメント」を選択します。
    3. 作成されたファイルに「vstplug.def」と名前をつけます。(事前に拡張子を表示させてください。)
    4. 作成した「vstplug.def」を選択し、右クリックを押して「編集」を選択します。
    5. 下記の内容を記載し、メニューの「ファイル」から「上書き保存」を選択します。
  3. VST SDK 2.4のソースファイルの追加
    1. Visual Studioのソリューションエクスプローラの「ソースファイル」を右クリックし、「追加」→「既存の項目」を選択します。
    2. 「C:\VST3 SDK\public.sdk\source\vst2.x」にある「audioeffect.cpp」を選択します。
    3. 同様の手順で「C:\VST3 SDK\public.sdk\source\vst2.x」にある「audioeffectx.cpp」と「vstplugmain.cpp」も追加します。

新規ソースファイルの追加

必要に応じてソースファイル等を追加します。(VST/VSTiプラグインを作成するには、最低1つはソースファイルを新規に作成する必要があると思います。)
追加の手順は下記のとおりです。

  1. 新規ファイルの追加方法
    1. Visual Studioのソリューションエクスプローラの「ソースファイル」を右クリックし、「追加」→「新しい項目」を選択します。
    2. 「新しい項目の追加」画面で追加するファイルの種類(C++ファイル、ヘッダーファイル等)を選び、画面下部の「名前」を入力し、追加を押します。

まとめ

  • Visual C++のプロジェクト空のDLL用プロジェクトを作成する
  • プロジェクトの「インクルードディレクトリ」にVST SDKのフォルダパスを追加する。
  • プロジェクトの構成プロパティにいくつかの設定を追加する。
  • vstplug.defファイルを作成し、プロジェクトに追加する。
  • VST SDK 2.4のソースファイルをいくつか追加する。

最後に

VST/VSTiプラグイン用のプロジェクト作成方法について記載いたしました。
作成したVST/VSTiプラグインがビルド・実行できない場合、多くはプロジェクトの設定ができていないことが原因です。

次項では実際にVSTプラグインを作成してみます。


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